術前検査から手術当日までのこと
こんにちは、きなこみるくです。
今回は、乳がん手術に向けて受けた術前検査、入院準備、入院から手術直前までの出来事をを振り返ってみたいと思います。
術前検査のこと
半年間にわたる術前化学療法(抗がん剤治療)の最後の投与から、約1週間半後。
手術に向けた各種検査を受けました。
- 採血
- 採尿
- 輸血に関する検査
- 胸部X線撮影
- 心電図
- 肺機能検査
大量の同意書と向き合う時間
術前最後の診察では、大量の同意書を手渡されました。手術のこと、輸血についての説明書類など、内容は多岐にわたっていました。
帰宅後、一枚一枚丁寧に目を通し、分からない専門用語は都度調べながら、同意書にサインしていきました。「自分の体のことだから、しっかり理解しておきたい」という気持ちで向き合いました。
入院グッズの準備
入院のために必要なものは、楽天市場や100円ショップなどでコツコツと買い揃えました。
入院中どうすればより快適に過ごせるかを想像し、リストアップしながら準備することで、気持ちが少しずつ整っていくような感覚がありました。
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入院までに気をつけていたこと
術前最後の診察から入院日までは、2週間ほどの期間がありました。この間は、感染症のリスクを下げるため、普段以上に不要不急の外出は避け、手洗いうがいを徹底していました。
もし、新型コロナウイルスやインフルエンザ、風邪などに罹れば、手術は延期。病院やほかの患者さんにも迷惑がかかってしまうからです。
入院初日
病院から指定された時間に到着し、入院手続きを行いました。
部屋は4人部屋で、私が一番乗り。全員が同じ日に入院しましたが、乳がん患者は私を含めて2人で、あとのお二方は別の部位のがんでした。
この日のスケジュールは血液検査のみで、比較的ゆったりと過ごせました。
昼食から病院食がスタート。この頃には、抗がん剤による味覚異常もすっかり落ち着いていたため、問題なくモリモリ美味しくいただけました♪
ただ、夜はなかなか寝つけませんでした…。
環境に慣れていないこともありましたが、最大の理由は隣のベッドの高齢女性。
昼夜問わず1〜2時間おきにナースコールを押されていて、そのたびに目が覚めてしまい…。
その方は翌日には、ナースステーションの近くの個室に移動されていました。
入院2日目(手術前日)
この日のスケジュールは、かなり盛りだくさんでした。
- アイソトープの注射・撮影(センチネルリンパ節生検用)
- 乳腺超音波検査
- 手術部位のマーキング
- 麻酔科医との面談
- 手術室担当看護師による説明
- 抗原検査
- 乳腺超音波検査と手術部位のマーキング
乳腺超音波とマーキングは、主治医と診察では面識のない乳腺科の先生が実施しました。その際のお二人の会話から、左脇のリンパ節の腫れが消えていないこと(=リンパ節郭清を行う可能性が高いこと)を、なんとなく察しました。
手術当日
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0時〜 絶食
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6時30分〜 絶飲
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洗顔のみ(化粧水などのスキンケアはNG)
迎えた手術当日の朝。
洗顔・歯磨き・トイレを済ませ、術前術後衣に着替えた私は、手術のお迎えの時間まで、ソワソワとした気持ちで過ごしてました。看護師さんが病室まで声をかけに来てくださり、持ち物(衣類・履物を入れる袋)を手に、自分の足で手術室へと向かいました。
途中のロビーで夫と合流し、手術室前まで見送ってくれました。私は、看護師さんに付き添われ、いざ手術室の中へ――。
手術室でのこと
中に入ると、銀色の機器と広い無機質な空間。
手術着姿の主治医が待っていて、氏名・生年月日・手術部位を確認されました。
そして、電気毛布が敷かれた手術台の上で仰向けに寝るよう促されました。上を見上げると、大きな手術用の照明がありました。
麻酔の点滴は、しばらく腕を眺められたものの、安定の手の甲からになりました。酸素マスクが装着されると、「いよいよ手術が始まるんだな…」と実感が湧いてきました。とりあえず、目を開けたまま意識を失うのは恥ずかしい…!と思い、早めに目を閉じました。
ずっと誰かが、麻酔の点滴をしている方の腕を優しくさすってくれているな――そう感じたのが、手術直前の最後の記憶でした。
おわりに
こうして、私の乳がん手術が始まりました。
手術の詳細や術後の様子については、次回に続きます。